二液混合型ウレタン樹脂はイソシアネート等を含むA剤(メーカーによってはB剤と表示)とポリオール等を含むB剤(メーカーによってはA剤と表示)を混合して反応させ固めます。
イソシアネート等を含むA剤は空気中の水分と反応し樹脂が劣化し、ポリオール等を含むB剤は沈殿を起こす粒子(フィラー)が添加されているものが多くあります。
 二液混合型ウレタン樹脂はイソシアネート等を含むA剤(メーカーによってはB剤と表示)とポリオール等を含むB剤(メーカーによってはA剤と表示)を混合して反応させ固めます。
イソシアネート等を含むA剤は空気中の水分と反応し樹脂が劣化し、ポリオール等を含むB剤は沈殿を起こす粒子(フィラー)が添加されているものが多くあります。
このためA剤タンクは湿気防止の為、真空脱泡や窒素充填(パージ)が出来る密閉タンク、B剤タンクは真空脱泡や沈殿防止の為の攪拌混合が出来るタンクを用意する事により樹脂の安定した品質管理が出来るようになります。
また、長期休暇に入る前はタンクなどの洗浄が必要になる場合があります。
メンテナンス方法
A剤
タンクは密閉性の高い物を使用し、休日前に真空脱泡を行ったあとチッ素パージを行い、そのままの状態での保管で大丈夫な場合もあります。
(樹脂の劣化具合に因りますので確認は必要になります。)
チッ素パージで保管する場合
- 樹脂残量を少なくします。
 - タンク出口のバルブを閉めます。
 - タンクとギヤポンプを接続しているチューブを外します。(チューブは使い回し出来ませんので、立ち上げる際は新品を使います。)
 - ギヤポンプの吸入口にキャップをします。(ギヤポンプも密閉性を保つ必要があります。)
 - 真空脱泡後、チッ素パージを行います
 
B剤
樹脂のフィラーが沈殿する場合には、タンクとギヤポンプ内の樹脂を除去する必要があります。
チッ素パージで保管する場合
- 樹脂残量を少なくします。
 - タンク出口のバルブを閉めます。
 - タンクとギヤポンプを接続しているチューブを外します。(チューブは使い回し出来ませんので、立ち上げる際は新品を使います。)
 - ギヤポンプの吸入口にキャップをします。(ギヤポンプも密閉性を保つ必要があります。)
 - 真空脱泡後、チッ素パージを行います。
 
樹脂を完全に抜く場合
- タンクとギヤポンプを接続しているチューブを外します。
 - 樹脂を抜きます。
 - ギヤポンプの吸入口にキャップをします。(ギヤポンプも密閉性を保つ必要があります。)
 - タンク内を使用可能な有機溶剤で洗浄します。(ウェスなどで拭きます。)
 
- A剤B剤ともに連続吐出にて溶剤または洗浄剤を吸わせ、ポンプ内部の洗浄を行います。(樹脂が劣化していると思われます。劣化している物を洗い流します。)
 - 吸入側のチューブ(ギヤポンプとタンクを接続するチューブ)を接続します。
 - タンクに樹脂を仕込みます。
 - タンク内樹脂の気泡を抜きます。
 - 連続吐出を行い、樹脂を吸い込みギヤポンプの泡抜きをします。
 - キソデータを計測し、諸条件にて吐出量を確認します。
 
※この作業方法は弊社推奨方法です。
各社ユーザー様でもこの作業を基本に行って頂いていますが、総てのユーザー様が対処していると言うことではありません。作業性を考慮の上、各社様にて状況に応じて変更をお願いします。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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